近所の金魚

昔から知ってる知人で金魚の話が出来る人物が一人だけいる。まさか金魚を飼育してるなんざーこれっぽっちも思ってなかったんだが、どーやら大の金魚好きらしい。三度の飯より金魚が好きかもしれないが、あの体形を見る限り三度の飯も好きそうだ。彼の日記の中にラーメンや鰻の蒲焼の絵が出てくることがその証拠である。お互い金魚なんて珍奇な趣味は理解される筈がないと口を閉ざす性質だったので解り合えるまでに時間を要してしまった。そこそこ私も金魚好きを自負しているが、彼の探究心と行動力には及ばない。ひょんなことから隼人が金魚好きと知ると、隼人の実家に電話がかかってくる始末。「なんだい、金魚が好きなんだってねー、地金でもやってるのかね?」と聞かれ、全く地金には興味がないと答えたのを憶えている。当地で金魚をやっていると言えば地金からんちゅうだし、金魚好きを豪語するやつなんざー地金に決まっていると高を括ったのだろう。好みのジャンルは違えど深い話をしたい時には電話をしてみるのだが、今電話してても大丈夫か?と聞いて大丈夫じゃないと言われたことは過去に一度もない。おそらく大丈夫じゃないことは多々あったと思われるが優先順位で金魚の魅力に軍配があがったのだろう。背後から何かを催促する小声が聞こえたことは数回あったが、隼人もそこは聞こえないフリをしてきた。ゴールデンウィークの中休みでぽっかり時間が空いたので明日会いに行くと言うと、すんなり時間を作ってくれた。庭先で大の大人が昼間っからあーでもない、こーでもないと金魚のあり方について押し問答する姿は滑稽だったに違いない。松井佳一の原書なんざー持ってる彼は博学で、多方面の金魚研究家の意見に耳を傾ける。そんな彼から聞いた話で面白い話は幾つかあったが、そのなかでも金魚の呼び名についての話が大変興味深かった。同じ形態の金魚なら呼び名は一緒にするが良しとする隼人の意見に対し、完全否定はしなかったものの、鯉の場合はそうでない事を教えてくれた。同じ品種でも屋号が違えば呼び名が違うのは当たり前と言うのだ。なるほど。しかし金魚は金魚で鯉は鯉である。鯉文化圏の金魚の呼び名が混沌としてるのはそこに由来するのかもしれない。

庭先に乱雑に並べられた巨大水槽と貯水タンク。中には正体不明な金魚やら鮒やらで金魚好きが眺めたら最後、頭がおかしくなりそうな水槽達である。この白黒の和金みたいなのは何だと聞けば鮒だと言う。それはおかしいと問いただせば俺が釣ってきた鮒だと言うから間違いない。カメラを持ってきたので掬っていいかと聞けば、捕まえるのは無理だと笑われた。掬わせてやるからちょっと待ってろと言われ立ち竦むと、彼は無造作に餌をばら撒いた。餌を食べにきた今のうちに掬えと言うのだ。流石にそのやり方はマズイだろうと躊躇したが、どうにも撮りたい個体がいたので慌てて抜いた。それがこの紅い魚である。

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(*`ё´)_旦~~  以上、今日の出来事を乱文でまとめました。
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by hayatobou | 2013-05-02 22:07


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